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日本酒に関係する”モノ”についても知っておきたい 「杉玉」って何?

日本酒ファンなら見た事あります

今回は少しいつもと違って、日本酒ファンならびに日本酒と接点があれば、一度は見た事のある「あれ」についてのお話です。

色々な業界で独自の文化があり、ゆかりの品や専用の物ってたくさんあると思います。特に日本酒業界は、酒造りにあたって様々な道具や機械を使いますし、蔵などに行くと「なんだこれ?」的な物が多かったりしますよね。

それらの説明を蔵見学などで聞いて学ぶのが、また面白かったりするんですけどね。

ただ、蔵の歴史や仕込み機械、お酒の特徴などの説明は詳しく受けるんですが、当たり前且つ基本的な所は意外にスルーされがちです。今回はそんな身近にあるけど意外と知らない的な所を纏めてみたいと思います。

※参考記事はこちら

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「杉玉」

やはりコレですよね。「杉玉」です。酒林(さかばやし)とも呼ばれます。

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蔵の軒先などにある、あの玉です

日本酒に詳しい方ならご存じかと思いますが、ビギナーの方は一番最初に「なにこれ?」となるのではないでしょうか。また、詳しい方も、そのルーツなどにはあまり触れる機会がないのではないかと。

これは杉玉というだけあって、杉でできています。アタリマエデショ。

製法により異なりますが、構造は意外とシンプル。球の中心には針金などで作られた骨組みがあり、その周りに杉の枝が差し詰められ、綺麗に剪定されたものが「杉玉」というわけです。緑の物と茶色いものがあると思いますが、茶色は時間が立って、杉の枝葉が枯れてきた色というわけです。

一年間飾られる杉玉の色には、季節のお酒を表す意味もありまして。。。

 

「杉玉」のルーツ

では、この「杉玉」のルーツについてです。例によって諸説ありますが、有力な説としてはお酒の神様を祀る、奈良県の大神(おおみわ)神社の文化が広がったと言われています。

※参考記事はこちら(大神神社お膝元の蔵です)

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大神神社では、毎年 11月14日に醸造安全祈願祭が行われますが、この際にご神体である三輪山の杉を使って造られた直径1.5メートルの大きな杉玉が飾られます。この大神神社で長く続く風習が全国の酒蔵に広がり、様々な所で見かけるようになったというのが、杉玉の由来。(はじまりは江戸時代までさかのぼります)

上記の通り、三輪山の杉が大神神社のお酒の神様のご神体という事が杉を使ってつくる理由ではありますが、それ以外にも日本酒と杉には深い関係がありまして。。。わかりやすいところでいうと、酒樽ですね。正月やお祝いに振舞われる樽酒は杉でできていますし、貯蔵用のタンクも昔は杉の木で作られた木桶でした。麹つくりに使う麹蓋(こうじぶた)もそうですし、醪(もろみ)を混ぜる為の櫂(かい)も杉でできていますね。このように因縁浅からぬ杉を使うのは、ご神体云々を除いても、ごく自然な事だったというわけです。

 

「杉玉」の色

「杉玉」は元々、「良いお酒ができますように」という願掛けの玉ですが、現代では蔵だけでなく、料理屋や酒販店までもその文化が広がり、消費者向けの商業的要素が色濃くなってきました。あまり浸透してはいないですが、「杉玉」の色が、旬のお酒を表しているのです。

といっても、茶色の杉玉をずっと付けているお店もありますので、店舗のディスプレイ備品として割り切って使っているケースも多いですね。

 「杉玉」が飾られるのは2月~3月、つまり新酒の季節です。「新酒ができましたよ」というご案内のような扱いで緑色の新しい「杉玉」が軒先に飾られます。色が移り変わり、薄い緑になった頃はちょうど初夏、夏酒の季節です。そして、更に色が変わり茶色になる秋口には、秋酒(ひやおろし)といった具合に表現されるというわけ。これ、知っていましたか?

最近では、「オシャレ」「かわいい」という声もあり、個人でインテリアにしたりする人もいるようです。

 

それ以外にも気になる物

「杉玉」以外にも気になるものとしては、蔵元さんが良く身に着けている「前掛け」でしょうか。

帆前掛け画像

皆様、見覚えがありますよね。これが帆前掛けです。 ※有限会社創ingHPより

正式には「帆前掛け」と呼ばれ、蔵人や酒屋さんなどが身につけていますよね。愛知県の豊橋市が産地のようです。これ、カッコいいと思うのは私だけでしょうか。

オリジナル前掛けも作れるようです。(ある程度のロット数が必要ですが)

homaekake.jp

この「帆前掛け」、汚れを防ぐエプロンと思いきや、元々の目的は重いものを持つ際に腰を痛めないよう腰骨あたりで結ぶ事で負担を軽減させるという物。更には、木箱などを運ぶ際に肩や衣服を傷めない為の物だったそうです。私もイベントなどで何度か着用したことがありますが、確かに腰に巻いた途端、背筋がシャキっとして身が引き締まりますし、何か安心感があるんですよ。

ちなみに、お酒だけではなく米屋さんや味噌・醤油などの醸造所など、重たいものを運ぶ機会が多い業種で使われています。 

蔵人や酒屋、飲食店の方々にとっては仕事着ですが、我々日本酒ファンからすると特別な物に感じますよね。これこそ好きな人にとってはインテリアなどにもできてしまいますし、インスタなどSNSの日本酒撮影などにも使えます。いわゆる”映(ば)える”というやつです。(家族からの冷たい目線にたえられる人だけが得られる喜びがあります)蔵開きのお土産で購入したり、好きな蔵の物を取り寄せたりして入手できます。値段もお手軽で、日本酒好きなら一枚は持っておきたいところですね。ホントカヨ。

「前掛け」のカッコよさに惚れて何枚か購入、家に飾っているのは私です。。。

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さいごに

という事で、今回は日本酒をとりまく”モノ”という事で、「杉玉」についてまとめてみました。モヤっとしていたものが解消された方が少しでもいらっしゃれば幸いです。

やはり日本酒ほど歴史のあるものになると、それぞれに興味深いルーツがあったりしますし、それが長い年月を経て意味や形を変えていたりするところに、その重みを感じますね。私たちが日本酒に携われるのは、その長い歴史から見るとほんの一瞬の事ですが、なるべく多く、そして深くその歴史に触れる事ができればと思います。

 

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